あの人に会いたい。
蒸し暑くなると思い出すのがお盆です。私が働いた所は7月13日からお盆です。6月末頃から畳替えの依頼が多くなり、特に新盆の家などは早めに依頼され、入梅が明ければよいのですが明けない時には家の作業場に持ち込み、作業場は蒸し暑く下着を何回も替えた思い出があります。当時畳替えはお客様の家、庭先や道路でやるものが普通ですから家の中での仕事は、真冬以外は少なかったのです。
お盆は旧暦7月13日、新暦でも7月13日、8月13日を中心に、祖先の供養をするのがお盆です。盆棚を作り、季節の花や果物、野菜をお供えします。また、きゅうりで作った馬,ナスで作った牛を祖先の霊を乗せ、迎え火を焚き、家の前や玄関先に祖先が迷わないように目印にします。お盆の三日間は食事を毎食供え、僧侶をお迎え読経を行う習慣があります。16日の夕方には送り火を焚きご先祖様が無事帰られるように線香などを備えることが昔からの習慣であります。処によると送り火の日は精霊流しや大文字焼などをするところもあります。またお盆の供養と言えば盆踊りや花火もあります。花火や盆踊りはお盆と同じように祖先の霊の供養と言われています。それに花火大会などは、いろいろな災害や事故などで亡くなった人達の供養とも言われています。
「お盆は、祖先や大切な人を偲ぶ為のものです。 敬意を込めて手を合わせましょう。」
「大事にしたい、日本の伝統としきたり」
畳の上で大の字になって、この世を去った身近な人のことを考えてみませんか?・・・
記 穴水美樹