2021-04-02

『生きがい』

 ある朝の話です。いつものように店に着く六時前、おばあさんが自転車に乗ってアパートの掃除に来ていたのです。歳はどう見ても八十歳前後と思われ、こんな朝早くから仕事をしていることが気になり声を掛けました。「おはようございます。ところで奥さんこんなに早くどちらから来るのですか」と尋ねると○○町から来ると言うのです。えぇ、奥さんここまで来るには三、四キロあるでしょう。奥さんが言うには「あさ早くだと車が少なく、道もすいているから危なくないんですよ。それにこの仕事は二、三十分で終わるので」と言って掃除に掛かっていました。「奥さん、帰りは車に気負付けて帰ってくださいね」といいその場を離れ、歩きながらこんなに早く来るには何時ごろ家を出たのだろうと思いました。また、おばあちゃんの生き生きしている姿、朝から清々しい気分にもなりました。

 ところで、このような日本の老人の生き方『生きがい』を世界に発信している方がいます。その方は日本に住んでいる外国の方で、日本人が長生きで、生き生きしていて、それに人様に迷惑をかけずに死んでいこうと云う日本人の不思議な生き方だそうです。特に長生をしている沖縄へ行き日本人の『生きがい』と云うものを聞き、世界に発信したそうです。その『生きがい』の条件は『好きなことをする。得意なことをする。社会から必要とされること。多少の収入が得られること』この四つのことが重なって『生きがい』に繋がると言うことらしいです。また、長生きをしたいと思えば老いてもやるべきことがあるということです。それは日々の健康管理、それに生きることの意義や満足感・幸福感をもたらすこと、何ごとにも情熱を傾けて成し遂げる達成感、それが喜びやうれしさに繋がって行くと云うことらしいです。このような考えをもつ日本人はあの大きな災害の時でも『自分が何かの為に役立つ』ということを心掛けたでしょう。人の為、社会の為、それが日本人の『生きがい』かも知れませんね

私の身近にも『生きがい』をもっている人が沢山います。

畳の上で大の字になって、生きるということ『生きがい』を考えてみませんか!!

 

 

 

 

 

 

 

 

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