2021-10-28
ものごとを覚えようとするときは無我夢中になり回りの雑音など一切聞こえてきませんよね。特に若い時は夢中になると四六時中思いを巡らせますよね!!
私が夢中になった五十数年前の話です。当時、仕事を覚え「一人前の職人」になることを夢見ていた時代の話です。特に覚えたては一点に集中し「今日はここまで出来た。明日はもう少し出来るように」と自分に言い聞かせ頑張ったものです。毎日毎日が楽しくほんの少しずつ仕事覚え形になっていくのが自分でも解りそれが自信にも繋がり始めました。一日の終わる時間も気にせず長く仕事を続けたいと思っていました。でも見習いには色々な仕事がある為に畳を縫う時間よりも雑仕事をしなければや職人さん親方に叱られてしまうので大変でした。 (当時、一日が27時間あったらいいな~と思っていた。あと三時間欲しかった) その当時の時代ですからどこの小僧さん見習いにとって仕事を覚え「一人前」になることだけを誰もが夢見ていたと思います。
いま思えば当時は、辛く、厳しい時代でした。許されるものがあるとすれば情緒が特にあの時代はありましたよね。今になっては、たのしく、おもしろく、懐かしい時代でした!!
日本人にとって大事なものは「畳」と「情緒」ですね!!
畳の上でゴロンとなって考えてみませんか?
記 穴水美樹