2023-01-18

 

新年あけましておめでとうございます。

今年も宜しくお願い申し上げます。

 

  昔の暮れの話しです。畳屋さんと言えば毎年九月ごろから大晦日までは忙しい時期です。障子や畳など綺麗にして新年を迎えるのは当たり前の時代でもありました。朝早くから夜遅くまで仕事に追われ辛かったことを昨日のように覚えています。正月が近くにつれ誰しもがウキウキしていたことを思い出します。

 

 当時はどこの家でも「おせち」を作るのが当たり前の時代、商店の店先には多くの正月商品が並べられ、人の行き来は道幅いっぱいになり人が溢れたことを思い出します。特に八百屋さん魚屋さん乾物屋さんなどの店先はとても忙しかったことを思い出します。「おせち」を作るには時間の掛かるもの、炊く・焼く・煮ると言った各家々の作り方の違いがありました。そう云えば父方母方など「おせち」の味の違いがふと記憶の中に残っています。朝から煮込んでいる匂いや、まな板の音、魚を焼いているけむり、外仕事をしている私にはその情景が嬉しくて、嬉しくて、正月がそこまで来ているんだなぁと思ったことを覚えております。大晦日は、午後三時過ぎまで仕事をしてそれから大掃除でした。疲れ果て、目を擦りながら遠くの除夜の鐘を聞きながら親方と兄弟子と近くの氏神様に初詣に行ったことを思い出します。


 

昔から日本人は、新しい年に向けての節目として「青畳」と「おせち」を大事にしてきましたね。それに「穏やかで、豊かな人生」のねがいは初詣ですね

 

                                                                                                                          記  穴水美樹

 

 

 

 

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