電話の昔と今
記 穴水美樹
私が修行時代50年前の話しです。昔は人に合う場合や緊急な事を伝える場合は色々な方法を使って伝え会っていました。例えば、親方や人様に「○○さんに急な用事があるので来てくれないか」と伝えてくれと言われ、それも遠くであれば自転車を使い、ほとんど歩きが多かったのを覚えています。「○○さん急の用事がありますから直ぐに来てくださいとか、○○の用事で来ました」と言い、その当時も電話はありますが用足しは殆ど歩きか自転車だったのを覚えています。それはそのはず、当時は電話料金が高いので人を動かす方が当時は安かったと思います。
それと今とは違い電話は緊急時しか使わないと言う時代でもありました。現在は人を動かすよりはるかに電話料金が安く、幼児や子供まで使っている時代です。それに電話が電話以外、遊びにも使えるために若い夫婦などは自分の用事を済ませる時まで幼児に渡しゲ-ムや動画を見ているようです。
私達年寄りにはあの風景はハラハラドキドキです。この子たちが将来どのようになって行くのかがある種心配です。私よりご年配者の人などは何をやっているのか考えられないと思います。私達の育った時代の人は、電話は緊急時しか使わない方が多いと思います。また、今では携帯電話と呼び、携帯電話を四六時中使う人が多いのも現在かもしれません。その電話の使い方でも昔と違います。
昔二十、三十年前でしたら午後6時か7時を過ぎれば「夜分、突然で申し訳ありません」と言っていたはずです。今では夜遅くでもそんな言葉も聞こえ効きませんね。また、あの携帯電話スマートフォンとは何でしょうか。電車の中や歩きながら、また、酷いのは自転車に乗って使っている人もいます。道路を歩いているときなど危なくてしょうがありません。最近では携帯電話を使いながら、自転車事故が多発しています。
私は思うのですが四六時中電話を使っている人は、よほど友達がいないのか話し相手がいないのか、小さい世界に生きているのではないかと思います。寂しい時代ですね。携帯電話を使うときは周りを見て使うようにしたいものです。大事なのは相手や周りにいる人に迷惑を掛けない、人を思いやる気持ちですね。これから秋の夜長、夜は長くなります。本でも読んで見てはいかがですか。携帯電話より本の方が面白いと思いますよ。
ちょっと畳の上でゴロゴロして考えてみませんか?
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