2024-04-02
私の父は必ず南側の廊下で正座して新聞を読む癖がある。それも座布団なども引かず読んでいたのを思い出す。家の仕来りとは言わないが新聞を読む順番が有り、先ず父が一読する。長男が読み始め、次に二つ上の兄が読み始め、私までには数十分掛かってしまう。待って居る間は何をして待っていたのか定かではないが、当時の新聞は全ての漢字にはルビ(ふりがな)が振ってあったが、私が読むのは決まってテレビ番組と四コマ漫画を見ていた。 新聞の内容には興味もなかった。今から六十数年前のことである。新聞にはもう一つの思い出がある。年を重ねた青春時代に各新聞社のフォント「活字、字体」に興味を持ち、活字、字体を調べることが面白かった。それぞれの新聞社にはフォントに特徴あり、活字だけで見てどこの新聞社か判断出来たが、今は購読の一社のみである。
近年の新聞を読んでいても信ぴょう性が感じられない記事が見える。そう思うのは私だけだろうか。でも新聞が好きな私は読者の投書欄や書籍の新刊、文庫、映画など趣味の記事を読むのが好きで毎日が楽しみにしている。それに投稿欄は「日本人の人生観」や、それに日々の生活の中から出る「喜びや悲しみ」などの投稿が多く、読んでいると目に浮かび、目頭が熱くなる時や失笑する時もある。投稿欄は私の人生の見直しにもなり、毎日が楽しみである。
畳の上で大の字になって、自分のこと、周りの人のことを考えてみませんか?!
記 穴水美樹