「とく」と言うことばには二つあります。例えば、この「徳」は日頃から他人に対して寛容な心を持ち、精神的・道徳的にすぐれた品性・人格を持ち合わせ信用、信頼できる人、それは昔からよく言われるのが「あの人は徳を積んだ人だね」と言われています。
近頃ではその真逆で不道徳な人が多くなり、人の集まりなどで敵対心を丸出にして、多くの人の賛成を認めようとしない不道徳な人が多くなりました。社会や地域で必要な事を必要とせず、ただ少数の為に反対をして周りの人まで巻き込み、巻き込んだ人まで迷惑をかけているように思われます。要は他人への「徳」を許せない人なのです。
もう一つの「得」は、利益を得る、儲けることと言います。 ところで今、コロナウイルスで大騒ぎです。自己防衛をするためにマスクを買い求めるのには薬局、ドラッグストアに行くしかありません。その薬局、ドラッグストアには一つもマスクがありません。マスコミ報道では個人が大量に買い占め品薄状態です。それも、つい二か月前まではどこの薬局やドラッグストアにも大量にありました。
この季節、風邪(インフルエンザ)や花粉症対策の為に大量にお店に並んでいたはずです。テレビ放映では客と客との間でマスクの奪い合いです。これは自分以外、他人の「得」を許せないということですよね。それに40年前のオイルショックと同じで、トイレットペーパーなども奪い合い状態です。また、オイルショックの時代を忘れ、同じような日本人になってしまったんでしょうかね ! アメリカなどは冷凍食品まで品薄との報道です。どこの国でも他人の「得」は許せないのでしょうか!
本当に必要としている人のことはどうでもよいのでしょうかね !
日本人の精神には他人を思いやる「自己犠牲の精神」という言葉があるはずです!
伝統とは、言い伝えられたこと!! 【私の解釈です】
畳の上で大の字になって考えてみませんか。
八王子FMラジオ コラムより 記 穴水美樹
令和2年3月3日