2019-07-02

プライバシー と コミニテイー                   記 穴水美樹

 私も70歳近くになり、花が好きになり小さい樹脂の鉢を買い求め、花を育てています。入梅時はアジサイやアヤメなど、夏に向かってカスミ草やひまわりと季節が移って行くのが楽しみです。また、朝顔市やほうずき市なども楽しみにしています。季節柄、曇りや雨の多い日本、そんな日本人は季節ごとの花で気分を変え楽しさを作って来ましたね。
今、日本社会はコミニティとかプライバシ-とか人と人の関りを難しくしております。 こんな日本の社会は何か変ではないですか。それも英語の言葉に置き換えての言葉ですから日本人の本来の価値観を分からずに皆が使っているように思われます。

例えば、物事を訪ねると「それはプライバシーがありますから」応えられませんとか、「お隣さんや近所付き合いが無いので」と言われ、また、町会にも入っていないのでわかりませんので」と言う話ばかりです。私は思うのですが、日本人としての「情緒」を思いやる社会は無くなり、そのくせ権利や義務を叫び、自ら孤独になっているように見受けられます。日本の社会は人と人の繋がりで出来上がった社会です。それも長い長い時間をかけて作られた日本の社会、それは「おもいやり」や「いたわり」だったのです。

ところで、今でも地域にある商売や職人の店は、そこに四五十年行っていれば地元や地域のことは大体解るはずです。そこで長く商売をするのには、お客様があっての商売として、先代から言い伝えられ地元、地域を大事にしました。また、縁と言うものを心なく大事にする考えかたであったので代々と受け繋がれているのです。それに地元、地域を商売としているわけですので店や職人などはお客様と一緒になって「教えたり」「教わったり」して「思いやり」「いたわり」を大事にしてきました。それは伝統的なものは無くして行きたくない気持ちを持ち、また、職人は職人気質の中に他人に見てもらいたい気持ちが多くあるので良いものを造り信頼を受け今に残っていると言うことでもあるのです。

昔から日本人は、欧米人とは違い、地域社会に生きるには常に自分達で住みやすい環境づくりをしながら生活をしておりました。また、個人の利害は後回しと言う考えでもいました。どこに行ったのでしょう。日本人の伝統は ?

畳の上で大の字になって考えてみませんか。

伝統とは、言い伝えられたこと!! 【私の解釈です】 

 

FM星空ステーション77.5  八王子FM番組表投稿より

 

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