2018-10-03

「日本の美と癒し」                   

 最近の話しですが、こんな話をお聞きしました。皇居の植木や庭園の手入れの話しです。          日本の玄関と言われております皇居の松や植木を御覧なってどのように思いますか。                     多分普通の人ならここまでよく手入れをしてお見事と思われます。  

   近年の話しですが、皇居の植木の手入れも電子入札で行われているようです。ところがある会社が電子入札でその仕事を落としたようですが昔より仕事が奪で植木が枯れそうになったようです。要は、ただ安い値段を出し仕事を受けても植木職人さんの技術が無ければ植木や庭園は見栄えや品格を無くすのは当たり前の話しです。                

  植木職人さんから聞いたことがあります。現在は外国の植木が多く入り昔ながらの日本の植木、松や梅など本来日本の植木と言う木は無くなりつつあると言っていました。理由は外国の木は植木屋さんの手入れではなく、ただ刈込だけで本来の日本の植木や庭園のように手を掛け、形や見栄えを良くする植木にすることなどないと言うのです。それは誰でも刈込できる木、これがその理由とお聞きしました。                                                                              

 昔からの庭園、社殿や寺院、また、昔の金持ちの庭園には出入り職人がいて管理し維持をしたと言われております。そこにある植木や庭園は作った当時と同じ状態であるようです。それは200年や300年前と殆ど同じ状態で同じ風景だそうです。それも木の太さや細さなど姿形が今でも同じであることをご存知ですか。それが植木職人の仕事とお聞きしました。職人技術は昔も今も変わらず継承してきたようです。日本の職人は少なくとも昔からの技術を継承しながら現在まで来たのです。安い金額では手を賭けれないことを知って下さい。私たちは目利きになること、良い仕事を見分ける人にならなくては、この先日本の技術が無くなってしまうと言う事です。また、技術は基礎を知らなくては、日本的技術は継承できないと思います。きっとあなたの周りに良い職人がいるはずです。

ところで余談ですがちょっと良いことを教えます。庭園の植木を見る位置はその家の奥座敷の床柱から見る位置です。家長の席とも言われておりますその席が一番の特等席だそうです。庭園の見学にお出掛けの際は、一度特等席に座って見てはいかがですか。日本人ならきっと心落ち着くと思います。それも、はやり畳の上から見るのが一番です!!

大事にしましょう。日本の職人の技術を!!

八王子FM星空ステーション77.5mhz ラジオ番組表コラム投稿より   記 穴水美樹

 

 

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