「知ったかぶり」と「おせっかい」-日本の伝統と文化-
私の解釈です。伝統とは、昔から言い伝えられたこと。文化とは、周りにある物、
今やろうとしていること。と思います。その中、親や他人様から言われたことで
「人に会ったら挨拶をしなさい」「人から物をもらったら、お礼を言いなさい」
また、「人様に迷惑をかからないようにしなさい」と言われて育つのが日本人の
伝統なのです。近年は人と会っても挨拶もせず、また、お礼の言葉も少なくなりました。
そんなある日のことですが、ご年配者が店で支払いを終わり、釣銭をもらいその小銭を
道路に落としました。周りの人たちや私や私の連れ合いも慌てて拾ってあげました。
拾って上げたご年配者の言葉は「どうも」と言う言葉しか言いませんでした。
周りの人はあっけにとられ、何か変な気持ちになりました。拾った人の一人が
一言いいました。「ご主人、どうもではありませんよ、ありがとうございま
すでしょうと」そのご年配者はすいませんとバツ割りそうな顔で、誠に申し
訳ありません。ご年配者は今後は言葉に気おつけますと言って通り過ぎました。
そこにいた人たちは「偉そうな爺さんだなぁ お礼の言葉もしらないのか」
私もどこかで聞きいたように言葉が浮かびました。今で言う上から目線の
言葉のように聞こえたのです。言葉一つで嫌な気分になったのは明らかでした。
私もふと思いました「ご主人、人の善意はありがとうございますでしょう。
どうもはあいさつでしょう」私も一言いってあげようかと言う気持ちになるのは、
私も変な人間かなぁと思いました。最近はこのような人が多くなったのは何
でしょうか。歩道でのすれ違いで体がぶつかりした時や雨の日の傘がぶつかり
した時も同じ、詫びる言葉も今はありません。日本人の社会には「江戸しぐさ」
と言う言葉があります。人にめいわくをかけない公衆マナ-です。若い人も
ご年配者も人に対して礼儀を言わない風潮になりましたね。礼儀や親切心を
忘れたのはいつからでしょうかね。それを教えない親や社会はいつからで
しょうかね。日本人は、物事があったときには必ず人に対してお礼、
礼儀を言う社会であったはずです。私自身も礼儀を大事にしていかなくて
はなりませんね・・・
平成29年10月 八王子FM77.5mhz 投稿文より 穴水美樹