2020-06-24

                                       畳、価格の問い合わせ

畳表には天然い草素材、また化学素材など沢山の商品種類があるため価格にも幅があります。 特にい草(ゴザ)は農産物ですので農家の方が丹精込めて作っています。それでも天然であるが故に品質の良いものと品質の劣るものと分かれてきます。

  い草の良いものは丈が長く太さも一定であることとされています。あまり良くないい草は丈が短いのですがそれでも畳表は作れます。昔から畳表(ゴザ)の良いものは長いい草を沢山の量で折り込みしているものが良いものとされています。畳表の表面は、最初は青いのですが一定の時期が来ればムラなくアメ(琥珀)色に焼けてきます。安価な物は表面に黒スジのようなものが多く出てきます。

畳は5年10年と長く使用するものですから新しくした時だけではなく焼けて色が変わったときの見栄えという点も重要になります。

  先ほども言いましたがい草は天然の農産物の為に、その生育過程によって丈の長さが不ぞろいになるため一度選別をすることで色々な種類(規格)が出来ます。それが果物や野菜のように、長さ、大きさ、太さ、見栄えなどの違いよりに金額も変わってくるように畳表も同様にその種類(規格)によって金額が変わってくるのです。

最近は中国産のい草が多く出回り価格も安価なものから高価なものまで出てきました。それにより色々な価格差が出来たのもまた事実です。ただ中国産でも良い畳表も沢山あります。大まかですが上記の理由によってい草表の価格はお店や種類によってピンキリとなります。


また、工業製品(和紙表や樹脂表等)は一般的な畳表より割高です。

畳の価格を提示するには、先ず、畳加工、新畳か表替えか裏返しか、3種類の作業になります。

1 新畳の場合は、 床(芯・台)を新しくして表を縫い付け、次は縁を縫い付け、部屋の寄せ周りの高さに合わせ補正をする。(一度部屋の大きさを計る、採寸)


2 表替えの場合は、表面の表だけ取り換えて縫い付け、縁を新しくする


3 裏返しの場合は、今付いている畳表をひっくり返して縫い付け、縁は新しくする

また、畳に加工するのに当たり凸凹や隙間の補正など目に行き届かない所の作業、手間をかける事が昔からの職人の仕事とされています。

  一言でい草の畳表の良し悪しを言えば『畳表面の折り込み山が高く、焼けたときに琥珀色に焼ける』また、素足で歩けば折り込み山がしっかり足の裏に響いています。表面も均一にアメ色に焼けますやっぱり良いものはいいとお感じになりますょ

   それに工業製や手作りの物、製品つくりには「物と手間」の違いから値段の差が出てきます。例えば、良い物を作るには手間と時間を掛けて見栄えを良くして作業をするのです。よい物を作るにはどうしても人間がそこに関わらなければできないものです。 また、一種職人技ですね。これが日本の伝統かもしれませんね。それがある意味自己満足として繋がってきたのかも知れませんね。

また一つの例として、誰でも解る日本の職人が作り上げるものとして、公園と庭園あります。公園は明治後にできたと思いますが庭園は古くから日本の庭として出来上がったものです。庭園の管理の仕事をご覧になったことがありますか。庭園は植木に手入れをしていることが解ると思います。公園の植木は刈込をしているのをご覧になったと思います。日本の庭園や日本の家は、基本は手入れです。それが長く日本に残った由縁です。

一つの例として世界一と言われている庭園は足立美術館(島根県)をご覧になったことがありますか。手入れが行き届き見事な庭園ですよね。日本の庭園は何年も経っていても木の太さは最初に作り上げた時と同じ太さのままです。要は手入れを欠かさないことです。いつまでもきれいでお客様を喜ばせています。    これが日本の職人の技でもあります。

公園の木は刈込で電気バリカンのような物を使い、見栄えを良くしていくのが公園作りです。このように時間と道具で日にちを掛けて綺麗にしているのがお解りと思います。私の解釈ですが、庭園は心穏やかにする処、公園は遊ぶ処ではないですか。ここに日本の庭園と公園の違いがあると思いますがいいがでしょうか!
要は刈込と手入れの違いです。

良い製品を作り上げることが日本の伝統であります。製品として工場で作り上げるのは工業製品ですが、元々の日本の家は注文住宅に作られ、二つと同じ家は無かったのですが近年はどこの家も同じ様に作られますが、家族構成で今でも個々の家の造りは違いがあります。

 

仕事は、昔は職人から職人へ技能の継承(徒弟制度)がありましたが、今はマニュアル本や口頭で教える時代ですね、良い物を長く使うにはちょっと大変な時代ですね。でも、あなたの周りには必ずいい仕事をする人や会社がありますよ。探してみてください。

『失敗しない畳選び』とは、地域や地元で、評判を聞いてお願いをしてみてはいかがですか ? また、地域や地元のお店はそこの場所で生きているので、いい加減な仕事はしませんから~ね~

 

お客様からの一言です。『失敗しない業者選び』
※「安価なチラシはお客を引き付けるだけで値段はどこの店でも同じですね」と言っていました。
※「チラシ業者のリフォーム工事店の時に色々な職人さんが出入りして不安であった。地域の人に頼むほうが良かった」何故ですかと言うと「家のなか、全てを見ているようで不安でした。昔からの店だったら職人と長いお付き合いをしていると思いますからね、最近は物騒な時代だから余計に地域や地元の業者が良いと思いますよね、そうそう数年前にリフォーム業者の窃盗がありましたよね」

 

長文で誠に申し訳ありません。ご覧の皆様が業者選びに失敗をしないようお知らせした次第です。大事な家でありますから、家族みんなで守りましょう。

ありがとうございました。   

                            記 穴水美樹

 

 

 

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